公開ディスカッションに向けての問題整理(その4)

マニフェストと総合計画との関係を解明するため連載を始めて今回で4回目となります。そんな折、「第5次草津市総合計画第2期基本計画(案)」に関するパブリック・コメントの募集が始まりました。

募集期間は、平成25年2月1日(金)から2月28日(木)まで。

この機会に、みなさんも是非基本計画(案)をご覧になってみてはいかがでしょうか。

 ※下図をクリックすると、パブリック・コメント募集のページにジャンプします。

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では早速、前回のマニフェスト(ロードマップ)と総合計画との実施期間の比較に引き続いて、内容の比較検討をしてみたいと思います。

 

(2) 内容の比較

現在、行政の事業年度では平成24年度です。
マニフェスト(ロードマップ)は、初年度の取り組みですが、「第5次草津市総合計画第1期基本計画」は最終年度となります。

さて、「第5次草津市総合計画第1期基本計画」では、事業ごとに現況や課題を分析した上で、解決に向けた基本方針が示されています。

例えば、男女共同参画については次のとおりです。

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 そして、「男女がともに喜びと責任を分かち合える」ことを目標に掲げた4つの事業が示されています。

 「第5次草津市総合計画第1期基本計画」のすばらしい点は、達成目標を具体的に提示していることです。

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  問題は、ここからです。

 本年度の達成目標値として掲げられている「男女共同参画が進んでいると思う市民の割合」は20%です。

この数字が妥当なのかどうかは分かりませんが、ロードマップで掲げている数値(下図)と違うことだけは分かります。

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 ロードマップの24年度の目標値をご覧ください。19%です。僅か1ポイントではありますが、「第5次草津市総合計画第1期基本計画」よりも低く掲げられているのはどういう訳なのでしょう?

 総合計画は、草津市の最上位計画だからそれより志が高くてはいけないということなのかな。

 今後の数値でいうと、平成25年度でも19.5%となり平成26年度でようやく基本計画の数字に追いつく形になっています。ロードマップの最終年度でようやく0.5%上回るということですが、これまで本当に男女共同参加の推進が図られてきたのか、あるいは今後力を入れて進めようとしているのか疑問です。

 市長マニフェスト「『さらに草津』宣言」では、男女共同参画社会の実現をさらに進めます、と書かれていますが、「さらに」の意味とは何かを考えさせられます。

 次に注目したのは、犯罪認知件数です。

 「第5次草津市総合計画第1期基本計画」では、平成24年度の達成指標は1,000件(下図)です。平成21年度の2,000件を平成23年度には半減させるという素晴らしい計画です。

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 一方、ロードマップではどうでしょうか。

 

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 ロードマップで掲げる平成24年度の犯罪認知件数の指標は1,800件です。

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 ・・・これじゃ、平成21年度から殆ど変わっていないですね。

 

 そして、平成27年度の最終目標が1,500件。

 

 みなさんは、この数値をどう思われますか?

 

 参考までに、第2期基本計画(案)では1万人あたりの犯罪認知の件数が示されています。(右図)

 

 これ以上細かな数字の違いを比較するのも、重箱の隅をつついているみたいに思われるといけませんので、 次の疑問に移ります。(つづく)

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