人と地域が☆キラリ☆と輝く7つ星の滋賀 (4)

滋賀県基本構想「未来を拓く8つの扉」(以下「8つの扉」と略す)というリーフレットと実施計画(「住み心地日本一滋賀プラン」滋賀県基本構想未来戦略プロジェクト実施計画)が手元にあります。
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そこで「8つの扉」と「人と地域が☆キラリ☆と輝く7つ星の滋賀」(以下「7つ星」と略す)を比較してみました。

「7つ星」一つ目は「いきる」と題し、子育て支援や医療・福祉、文化・スポーツ、教育、共生社会、地域コミュニティ活性化の6項目で構成されています。
一方、「8つの扉」の一つ目は「子育て・子育ち応援プロジェクト」と題した9項目の事業で構成されています。これに3つ目の「地域を支える医療福祉・在宅看取りプロジェクト」などを加えたものが「いきる」に相当するものだと思われます。

「7つ星」の2つ目は「うごく」と題した交通・物流政策政策です。「8つの扉」では「低炭素社会実現プロジェクト」の「滋賀交通ビジョン推進事業」や「滋賀の未来成長産業プロジェクト」の「主要幹線道路等の計画的整備」などと共通しています。

「7つ星」の3つ目は「はたらく」と題した就労対策です。「8つの扉」では、2つ目の項目である「働く場への橋架けプロジェクト」がこれに該当します。

「7つ星」の4つ目は「つくる」と題したものづくり産業や農林水産業の活性化およびエネルギー・環境関連事業です。「8つの扉」では、6つ目の項目「滋賀の未来成長産業プロジェクト」の中の「グリーン・イノベーション推進事業」「中小企業の活性化の推進」「ものづくり小規模事業者等成長支援事業」や「小規模事業者支援強化月間事業」などの事業に加えて、7つ目の項目である「地域の魅力まるごと産業課プロジェクト」の一部が該当します。

「7つ星」の5つ目の「まもる」は琵琶湖の環境保全に関するものですが、「8つの扉」では5つ目の「琵琶湖の再生プロジェクト」が該当します。

「7つ星」の6つ目は、「そなえる」と題した、安全・安心社会の実現に関する項目です。「8つの扉」では8つ目の「みんなで命と暮らしを守る安全・安心プロジェクト」が該当します。

「7つ星」の最後の項目は「ひろげる」と題した観光などの事業項目です。「8つの扉」では7つ目の項目である「地域の魅力まるごと産業化プロジェクト」の一部が該当します。

なお、「8つの扉」は平成23年度から平成26年度までの期間について、各事業(227事業)の具体的な数値目標や工程などが具体的に示されています。

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ところで、草津市長選に際して開催を予定していた公開討論会のチラシ(2012年2月5日に開催予定でしたが無投票により中止となりました)の裏面に、マニフェストの出来栄え評価シートを掲載して配布したことがあります。
このシートを滋賀県に置き換えて「人と地域が☆キラリ☆と輝く7つ星の滋賀」を評価するとどうなるでしょうか?

 

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まず、問1のマニフェストの必須条件を満たしているかという点ですが、これはマニフェストの具体性や実現性の評価と共に、進捗状況や事後検証を行う上で大切な要素です。

また、問2の地域の抱える問題点や課題を解決できる内容なのか、「あれも、これも」ではなく「あれか、これか」と選択を問うものかどうかも、厳しい財政事情の中での自治体運営にとって必要な視点です。

マニフェストは、政策本位で市民による政策選択を可能にするための有効な手段であると言われていますが、決してそれだけでは有りません。
PDCAサイクルを形成することによって、選挙で一票を投じるだけの「お任せ民主主義」を脱却し、地方自治における直接民主主義を機能させるための参加と気づきの道具としての機能を有するものとすることができるのではないでしょうか。

こうした視点で「人と地域が☆キラリ☆と輝く7つ星の滋賀」の内容と今後の展開を追っていきたいと思います。

(おわり)

1 thought on “人と地域が☆キラリ☆と輝く7つ星の滋賀 (4)

  1. kaikaku 投稿作成者

    市民総合情報サイト「くさつ市民☆インフォメーション」を開設していますので、是非こちらもご覧ください。http://shimin.info/ 

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